多くの人が驚くことに\実際の交流電圧のピーク値は115Vではなく約160Vpkです. 115VというのはRMS(実効)電圧です.RMSはRoot Mean Square(二乗平均平方根)の略で\ 直流の電力計算式(P=IV=I*I/R)を交流波形にも適用できるようにするための概念です. 周期的な波形1サイクルを二乗し\その曲線下面積の平方根を求めることで計算されます. RMS値は波形の種類ごとに異なる計算方法があります.
以下の表では電圧(V)を単位としていますが\これらの式はどのような単位にも適用できます.
波形タイプ | RMS計算式 | 平均値計算式 |
正弦波 | Vrms= Vpk/√2 | Vavg= 0 |
全波整流波 | Vrms= Vpk/√2 | Vavg= 0.637Vpk |
半波整流波 | Vrms= Vpk/2 | Vavg= 0.318Vpk |
DCオフセット付き正弦波 | Vrms= √(Vdc2+Vpk2/2) | Vavg= Vdc |
時間T\周波数fの半正弦波 | Vrms= Vpk*√(f*T/2) | Vavg= 2f*T*Vpk/π |
時間T\周波数fの矩形波 | Vrms= Vpk*√(f*T) | Vavg= f*T*Vpk |
時間T\周波数fののこぎり波 | Vrms= Vpk*√(f*T/3) | Vavg= f*T*Vpk/2 |
周波数f\上部時間T\底部時間Bの台形波 | Vrms= Vpk*√(f*((B-T)+3*T)/3) | Vavg= f*Vpk*(T+B)/2 |
この計算機は\一般的な周期的波形のRMS値と平均値を計算します.